説教所からお寺へ

2024年09月17日

説教所からお寺へ



毎月12日は定例法話の日です

9月は一心寺開基住職の

祥月(しょうつき=命終の月)です






一心寺の前身は説教所です

説教所(せっきょうしょ)というのは

今ではほとんどなくなりましたが

昔はあちこちにたくさんあった

お寺ではないけれど

僧侶を招いて法座が開かれるという

地域の人々の集いの場です






昭和の時代に入って

宗教法人法が改正されてから

名古屋市内の説教所の多くは

「◯◯寺」と名のってお寺となりました





一心寺もその一つで

まだ説教所だった当時

開基住職の父は八事で薬局を営みながら

説教所の運営をしていました

「戦時中も毎月の定例説教は

欠かすことなく勤めたぞ!」

と言っていたそうです





その息子であった祖父は

志願兵として入隊したものの

戦地への命が下る前に終戦を迎え

上官からは

「これからは日本の平和のために尽力せよ」

との命を受けて帰宅し

自ら僧侶となって

説教所に僧侶を招くだけでなく

自らも教えを説く身となって

説教所を一心寺へと変えたのでした







「説教(せっきょう)」とは

「ブッダ(お釈迦さま)の教えを説(と)く」

というのが本来の意味ですが…

「説教=怒られる」というニュアンスで

受け取られる方も多いので

最近は「法話」という言い方をしています







何百年も続く歴史のあるお寺や

観光寺院のようなお寺

修行道場としてのお寺

世の中いろんなお寺がありますが

一心寺は法話(説教)を聞くお寺です





毎月12日の午前10時〜12時半

ぜひともお出かけください!!








説教所からお寺へ





写真、キレイに撮れませんでしたが
真ん中のお月さまがとってもキレイでした!!






中秋の名月



近くのお宮さんにお参りに行きました



鳥居の上にぽっかりと



キレイなお月さまが浮かんでいました







「月にはウサギがいる」と言いますが


その"ウサギ"とは


お釈迦さまが人間として生まれる前の姿


なのだというお話はご存知ですか?














バックナンバー

【2024年】

住職紹介

前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。

1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員

前田健雄