二度の死

2021年07月02日

二度の死


またやらかしてしまいました・・・



お寺の新聞「夢と望」の予定欄

一箇所、日付の曜日を間違えてました



あちゃ〜〜(>_<)

いかんなぁ〜〜(>_<)

なんでかなぁ〜〜(>_<)

確認したはずだったのに・・・

またやっちゃったなぁ〜(>_<)



本日発送した方、お渡しした方には


たいへん申し訳ございませんでしたm(_ _)m

ご容赦くださいm(_ _)m




二度の死


さて、今年も半年が過ぎましたね
皆様にとっては
どんな半年でしたでしょうか?




いつもお通夜の際にするお話ですが

「人間には二度の死がある」

という話があります



一度目の死というのは

「私」の寿命が尽きたとき

そして二度目の死は

誰もこの「私」を

思い出さなくなったとき

という話です




お通夜に参列されている方には

故人様と過ごした思い出

教えていただいたことや

ともに笑い、ともに泣いたこと

いろいろな思い出があると思います




顔が見れなくなっても

触れることができなくなっても

声が聞けなくなっても

私の中に生き続けるいのち

目を閉じれば姿が見えて

その人を思い出すことができるいのち

そして心の中で会話をしたり

すぐそばで見守っていてくれるように

感じられるいのち



そういういのちを

「ほとけさま」と言ってきたのが

日本人の死生観・宗教観なのだと思うのです




「ほとけさま」とは

もう苦しんでいない人

苦しみから解放された人の呼び名です

苦しんでいるのは

命終えた人ではなく

この世に遺されたこの「私」です

だから日本人は定期的に法事をして

亡き人を想い続けてきた



自分の来た道とこれから行く道を

ひとりぼっちではなく

「ほとけさま」といっしょに歩むんだ

と、大事にしてきたと思うんです




葬儀は今生(こんじょう)のお別れの儀式

「ありがとうございました」

「おつかれさまでした」

とお見送りください

と、こんな話をしているのですが・・・







実はこの話には

もう一つの裏テーマがありまして・・・

それは

あなたは誰かに思い出してもらえるような

誰かがあなたに手を合わせて

「ありがとう」

と言ってくれるような人生(生活)を

送っていますか?

ということです




もちろん

大切な方が亡くなられて

悲しみいっぱいで

お通夜の席にいらっしゃる方に向けての

裏テーマではありませんので

ご了承ください





特にお通夜には、いろんな方が

いろんな感情で参列されています

そういった方々に向けて

問いかけるつもりでお話しています





通夜・葬儀に限らず

仏事の場は真剣に「いのち」

について考える場だと思っています



遺影を眺めながら読経していると

「あなたもいずれ

こちらに来るんですよ

あなた自身の生活・人生を

だいじにしていますか?」


と故人さまから問われているように

思えてならないのです・・・





バックナンバー

【2024年】

住職紹介

前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。

1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員

前田健雄