Pure Land Buddhism vol.1

2023年07月10日

Pure Land Buddhism vol.1


今月の勉強会(7/3)は・・・
とても内容が濃くて
私は若干消化不良…



参加者の方々も消化不良なのでは??
と思っています…



お尋ねいただいた質問に応えながらも
伝えられているかなぁ…?
伝わっているのかなぁ…?
と思っていました



言葉で伝えるというのは
ホントに難しいなぁ…
と改めて思いました
特に
一度に複数の人に伝えようとすると
なおさら…



というわけでブログで整理していこうと思います
Pure Land Buddhism シリーズ
はじまり はじまりぃ〜?







Pure Land Buddhism vol.1



さてさて…まずは



先日(7/3)に勉強会でご紹介しようと思いながらも
思い出せなかった
とある先生の言葉です

「浄土とは
自己及びその他一切のもの(国家を含む)を
相対化することのできる原理」
(RELIGION AND THE NATION P.56)

ちょっと…
いやかなり難しいと思いますので
少しずついっしょに考えていただけたらな
と思います



そもそも
今の時代「浄土」と聞いて
何かをイメージできる人の方が
少ないのではないかと思いますが…
いかがですか?



「浄土」は死後の世界なのでしょうか?
上記の先生の言葉からすると
どうも少し違うように思えるのではないでしょうか…
けれどもこれまで
「浄土」は通常
死後の世界として語られてきました
なぜか?
出家していない一般の人々にも理解できるよう
「方便」として語られてきたからです
つまり
「浄土」とは
お釈迦さまの涅槃(悟り)の境地を
理解しやすくするために
「方便」として語られてきたということです



お釈迦さまは
「死後の世界が有るのか無いのか」
については何も語っていないと伝えられています
そもそも
「ある」とか「ない」とか
実存を問う概念そのものが
お釈迦さまの教えから外れているのです



お釈迦さまの入滅後(亡き後)
今日までの2千年の間に
お釈迦さまの教えを
伝え遺していこうとするところで
方便として「浄土」という思想が確立してきたのだと
私は考えています



では「浄土」が死後の世界でないなら
いったい何なんだ???



それが・・・
「自己及びその他一切のもの(国家を含む)を
相対化することのできる原理」
と言えるのだと思います



はぁ???
わけわからん・・・
と思われる方は引き続きこのブログを
読んでいただけたらと思います
次回アップロードまで
少々お待ちくださいm(_ _)m




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住職紹介

前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。

1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員

前田健雄