つぶやき・・・vol.6

2023年06月28日

つぶやき・・・vol.6

2023年も半年が過ぎようとしています

世の中

おかしなことがたくさん起きていますね・・・

国内も国外も政治も経済も何もかも・・・

いろいろと・・・

枚挙にいとまがないほどに・・・



へんだなぁ〜?!

と思うのは私だけでしょうか・・・

そんな違和感ございませんか?


つぶやき・・・vol.6


先日『同床異夢』というタイトルで
ブログを書きました・・・

たとえば朝日新聞を毎日読んでいる方と
中日新聞を毎日読んでいる方では
得ている情報も異なるわけで
ものの見方や思考も異なることでしょう

テレビや新聞で情報を得ている方と
インターネットで情報を得ている方では
やっぱり得る情報が異なるわけで
ものの見方や思考も異なることでしょう

さらに
日本語でネットの情報を得ている方と
英語などの外国語でネットの情報を得ている方も
やっぱり得る情報が異なるわけで
ものの見方や思考も異なることでしょう



今の世の中
分断が突き進んでいっているように思えるのは
私だけでしょうか?


そんな中で仏教徒としてどう生きるのか?
どういう道を選ぶのか?と問えば・・・
できる限り両極端の情報を得た上で
両極端のどちらにも偏らない道を選ぶ
ということだと思います



これを「中道(ちゅうどう)」と言います
元はブッダに遡ります

ブッダは
悟りを求めて6年間苦行を極めました
けれども苦行によって悟りに到達することはないと
諦めた(あきらかにみた)のです
そうかと言って
快楽に溺れては
決して悟りに到達することはないのはあきらかです
だから
苦行に偏るのでも快楽に偏るのでもない
そのどちらでもない道を選んだのです
それを「中道」と言います


人間はYesかNoか・・・
正しいか誤りか・・・
正義か悪か・・・
などの両極端に陥りがちです
そこには争いしか生まれません
そこには憎しみが生じてきます
「許せない!」
「けしからん!」と・・・
「お前はどっちの味方だ!?」と
迫られることもありますけれど・・・

仏教徒としては
両極端の情報を了解して
私は私の道を行く・・・
と勇気を持って歩みたいなぁ〜
と思うのです





たいていの場合
両極端のどちらの人も
視野が狭く
自分の物差しでしか
物事を考えれていない状態なのだと
思うのです・・・



















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【2024年】

住職紹介

前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。

1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員

前田健雄