2023年02月08日
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2月号の『月忌だより』です
2月15日は
お釈迦さまが涅槃に入られた
と言われている日です
お釈迦さまは
私たちと同じように
一人の人間として生まれ
80歳で命を終えました
静かに頭を北に向け
右脇腹を下にして横になり
最期を迎えたと伝えられています
(頭北面西=ずほくめんさい)
私たちが命を終えると
北枕に寝かされるのは
お釈迦さま最期の時と同じように
ということからなのですが・・・
お釈迦さまはちゃんと訳あって
頭北面西という姿を取られたのです
頭を北に向けると足は南に向きます
頭は冷やした方が良い
足は温めた方が良い
だから頭は北、足は南向きなのです
右脇腹を下にすると
食べたものは右の胃へ流れやすくなり
左脇腹を下にすると
心臓に負担がかかってしまうので
右脇腹を下にして横になられた
すると自然と顔は西を向く
という理に適った姿
身体に優しい姿だからなのです
(旅の目的地の生まれ故郷は北の方だから
頭を北にしたという説もあります)
「北枕で寝るのは縁起が悪い」
と信じてきた人にとっては
なかなか難しいかもしれませんが
実際寝てみると
眠りが良いものですよ!
ちなみに私は子どもの頃から
北枕で寝るようにしています
言葉で表現しづらいですが
違う方角を向いて寝ようとすると
どうも落ち着かない・・・
ぜひ一度お試しください!!
【2023年】
【2022年】
【2021年】
前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。
1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員