お盆日替わり法話③

2021年09月03日

お盆日替わり法話③



ども!

最近、風呂場の壁や床の端っこを
歯ブラシで擦るのにハマっている
じゅーしょくです(^-^)




さて、浄土真宗とはどういう教えなのか?




もうずいぶんと前の話になりますが

私がなるほど〜!と腹に(腑に)落ちたのが

とある先生のこんな言葉です

「キッチンで大根を切りながら

9.11テロのことを考える」

(2002年当時の講義)





禅宗だと坐禅をして瞑想して…

とわかりやすい「行」があるわけですが

浄土真宗ではどうなのか?と聞かれたら

「キッチンで大根を切りながら

9.11テロのことを考える」

つまり、日常の生活の中で考え続ける

「行」なのだと思います




お寺でなくても

山に籠らなくても

修行の場に身を置かなくても

日常の生活の中で

世間で起きていることや周囲のこと

自分自身のことはもちろん

いろんなことを自分の頭で考え続ける

それが浄土真宗なのだと思います




もちろん、世の中のすべてのことを

知ることはできませんし

考えることもできません

自分自身のことでも良いと思います

今日を振り返って考える…

ついさっき起こった出来事や自分の

心の動きを考える…





考えることで

正しい答えを見つけるとか

考えたところで、その後どうなるのか?

などの結果論でもなくて…

なんていうか

思考停止しないことが大切なのだと思います

自分の頭で考え続けることが

大切なのだと思います






今日も風呂に入って

小さな歯ブラシで

ゴシゴシしながら…

いろんなことを考えてました…(^^;;)




でもね…

すぐに答えが見つからなくても

いろんなことを考え続けていると…

ある日突然

「あぁ、そうかぁ〜!!!」って

腹に(腑に)落ちる答えに出遇えたり

するもんです!

その時のスッキリ感は

風呂場の垢がキレイに取れた時のような

爽快感ですよ(^-^)





お盆日替わり法話③

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住職紹介

前田健雄(まえだたけお)
真宗大谷派一心寺住職。

1977年名古屋市生まれ。
大谷大学大学院文学研究科仏教学専攻修士課程修了。
真宗大谷派ハワイ開教使として5年間ハワイに赴任。
NPO法人ほがらか絵本畑の理事。
名古屋刑務所篤志面接委員

前田健雄